このたび、「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞した、日本建築界の重鎮・磯崎新さんですが、プリツカー賞って?磯崎新とは誰?と疑問に思っている方も多いと思います。
建築界では物凄い人なんです・・
そこで今回はプリツカー賞について、また磯崎新さん自身や過去の作品などについてなどご紹介したいと思います。
磯崎新さんが受賞した『プリツカー賞」をとは?
「プリツカー賞」、聞き慣れない方が大半だと思います。日本ではあまり馴染みがないかもしれません。
この賞が設立されたのは、1979年です。
名前の由来は、アメリカのホテルチェーンである「ハイアットホテル&リゾーツ」のオーナーである「プリツカー一族」が運営するハイアット財団というところから授与される賞ということで「プリツカー賞」と名付けられました。
建築家に送られる著名な賞としては、イギリスの王立英国建築家協会の「RIBAゴールドメダル」やアメリカ建築家協会の「AIAゴールドメダル」などあり、それらに比べるとその歴史は浅いのですが、今から約30年前の1988年ニューヨークタイムズにこう紹介され、それ以降「建築界のノーベル賞」と呼ばれるようになったということです。
「建築界にとってこの賞は、科学者や作家たちにとってのノーベル賞のようなものだ」
ニューヨークタイムズのチカラ、凄いですよね。
磯崎新さんって誰?過去の作品が凄かった
さて、続いて、プリツカー賞を受賞した磯崎新さんについてご紹介していきます。
磯崎新さんプロフィール
名前:磯崎新(いそざき あらた)
生年月日:1931年7月23日
出身地:大分県大分市
主な受賞:日本建築学会賞(1967年、1975年)、RIBAゴールドメダル(1986年)、ヴェナチア・ビエンナーレ金獅子賞(1996年)、プリツカー賞(2019年)
配偶者:宮脇愛子(彫刻家)
磯崎新さん 経歴・過去作品
磯崎さんは大分で生まれ、大学は東京大学工学部建築学科を卒業されています。
博士課程を修了する頃、伊藤ていじさんらと「八田利也(はったりや)」というなんともユニークなペンネームを使って執筆した「現代建築愚作論」が反響を呼び注目されました。
その後、一時丹下健三研究室(都市建築設計研究所)に勤めますが、1963年に退職し自身の事務所、「磯崎新アトリエ」を設立、それから数々の作品を世に送り出し、大きな賞も受賞することになります。
実際に過去の作品を見ていただいたほうが磯崎新さんについて知る事が出来ると思いますので代表作品をいくつかご紹介していきたいと思います。
【大分市大分図書館】1967年竣工、初期の代表作のひとつ
【群馬県立近代美術館】1975年竣工
【北九州市立美術館】1975年竣工。この年は磯崎作品として美術館が多く作られました
【つくばセンタービル】1983年竣工
【なら100年会館】1998年竣工
【パラウ・サン・ジョルディ】スペイン・バルセロナ、1990年竣工
【パラスポーツ・オリンピコ】イタリア・トリノ 2005年竣工
【カタール国立コンベンションセンター】カタール・ドーハ 2011年竣工
これら、磯崎新さんの作品の極めてほんの一部です・・
もっともっと紹介していきたいので調べ次第こちらに追加アップしていきます。
まとめ
今回は、建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」を受賞した磯崎新さんについて、またプリツカー賞とは何かについても合わせてご紹介しました。
過去の作品には世界的にも有名な作品も、そして日本にも本当に多く磯崎新さんの作品があることがわかりました。是非一度その作品を実際の目で確かめてみたいですね。
磯崎さんご本人のコメントはまだ未入手ですが、情報が入りましたら随時更新していきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。