日本テレビ系朝の情報番組「スッキリ」で司会の加藤浩次さんが問題発言を放ちました。
3月4日の放送中、アポ電に関するニュースの中での出来事です。
※アポ電とは、振り込め詐欺などで犯人がかけてくる予兆の電話のことで、高齢者宅の固定電話にその資産状況を尋ねることが多いと言われています。実際、都内では連続してアポ電による被害が相次いで人が犠牲になる事件にも発展しています。
そのアポ電について、加藤浩次さんは番組中こう切り出します。
「僕ね、これほんとに語弊がある言い方かもしれませんけど、固定電話の存在意義って、もう1回考えたほうがいいのかもしれないんですけど」
「携帯だとなかなか知られづらい、固定電話だと電話帳に載ってるから分かってしまう部分があるから、固定電話って俺は犯罪に利用されてるような気がしてならないんですけど」
これだけでも十分危ういですが、さらに続けて、
「昔は固定電話って自分の身元を確かめるものに必要だったけど、今そういうものに必要ないから、今、携帯電話でできちゃうから携帯電話で。どうなんだろう。すべて悪いと僕は言ってるわけじゃないですよ」
スタジオのスタッフ陣は凍り付いたのではないでしょうか。
加藤さんの言い分は、「携帯電話で身元を確かめるのは全てできてしまう」という内容だと思いますが、日本の固定電話を牛耳る天下のNTTにとってはどう感じる内容だったのでしょうか。反応がとても気になります。
ちなみに、総務省が2018年5月25日に発表した「通信利用動向調査」では、固定電話の加入率は20代が5.2%、30代は29.3%と低いが、50代から84.7%と格段に上昇、70~74歳は89.6%、75~79歳に至っては92.5%と圧倒的に高齢者宅の固定電話利用率が高くなっています。
表向きは携帯電話に主力を置いているNTTですが、この加藤さんの発言は、かなりの危うさを持ち合わせています。そもそもテレビ番組自体がスポンサーからのCM報酬によって成り立っているにも関わらずこの発言ですからもう少し考えた発言はできなかったのか、と思わざるを得ません。
インターネット上ではこのような反応が返ってきています。
「なかなか危ないコメントしたな加藤」
「加藤の言ってることは概ね正しいが、NTTが激おこで番組切られるな」
番組の存在自体を危惧する声もあります。
もしかすると、3月末でスッキリ打ち切り!となるかもしれませんね。
かなり注目の発言でしたので、しばらく動向を追っていきたいと思います。
翌日の放送からも目が離せません。